このとき,タングル$T(R)$が,境界を固定しないイソトピーで$T({\bf 0})$と $T({\binf})$が同値になるという条件をみたすとき,次の定理1--3が成り立つ. ($\bf 0$,${\binf}$はそれぞれ,0-タングル,${\inf}$-タングル)
定理1.次の(i)--(iii)の各絡み目射影図の対の Kauffman のブラケット多項式は等
しい.
(i) $DT(R, R^{*})(=DT)$, $DT(R_{\perp}^{*}, R_{\perp})$.
(ii) $DT(R, R)$, $DT(R_{\perp}, R_{\perp})$.
(iii) $DT(R, R_{\perp}^{*})$, $DT(R^{*}, R_{\perp})$.
定理2.定理1(i)--(iii)の各絡み目の対の HOMFLY多項式は等しい.
定理3.定理1(ii)の絡み目の対のQ多項式は等しい.
以上の結果はプレプリント
KANENOBU, Taizo: Tangle surgeries on the double of a tangle and link
polynomials
にまとめています.
大阪市立大学のホームページで見ることができます.
http://math01.sci.osaka-cu.ac.jp/preprint/index.html