ディバイドと呼ばれる、平面曲線と絡み目を結びつける概念を
用いて、リサージュ曲線 (Cos pt, Cos qt) と トーラス結び目 T(p,
q)
が対応することを説明します.
二橋結び目 B(p, q) のピローケース表示の自然な射影には T(2p, 2q)
が対応します.
その方法の応用として、トーラス結び目のファイバー
曲面の新しい見方が得られます.
リサージュ曲線 (Cos pt, Cos qt) を折線近似すると正方形の
ビリヤードテーブルのコーナーから傾き q/p で打ち出した時の軌跡に
なります.それに沿って細長いバンドを描き、適当に捻りながら
軌跡の交点ではクラスプ交わりを作ります.それをスムージングしたもの
が T(p, q) のファイバー曲面となり、そのクラスプ数が T(p, q) の
結び目解消数になります.それに似た方法が複素平面曲線の特異点から
生じる結び目にも通用できます.
小沢氏の管理されている結び目論文のアーカイブに
カラーのプレプリントを置きました.
http://www.musubime.com/knot/xxx/